白内障の検査

白内障の検査当院の日帰り白内障手術では、精密で丁寧な検査を事前に行うことで、よりよい視界の質(Quality Of Vision/QOV)を安全に実現しています。

検査を受ける際の注意点

  1. 検査後、お車の運転はできません。検査でご来院される際には、公共交通機関を利用ください。
    白内障診断のために眼底検査を行います。この検査で使われる散瞳薬という目薬には、数時間の間、光を眩しく感じさせ、ピントを合わせにくくなる作用があります。そのため、検査後の運転はできません。
  2. 眼鏡やコンタクトレンズ、保管容器をお持ちください。
    裸眼と矯正視力の両方を計測します。眼鏡やコンタクトレンズを忘れずにお持ちください。また、コンタクトレンズを外して行う検査もいくつかありますので、保管容器もご持参ください。

診断のための検査

診断のための検査まずは、白内障であるのか診断する検査を行います。

物が見えにくいという症状は、白内障だけでなくさまざまな眼の疾患にも当てはまります。そこで、見えにくさの原因を確かめる検査を行います。他の疾患の場合、緊急に治療が必要なケースもよくあります。痛みなどの症状も伴うようでしたら、早めに受診してください。

白内障手術は、安全に、短時間で受けられますが、目の状態によっては、予防措置が必要になったり、まれですが手術自体が不可能になる場合もあり得ます。精密で丁寧な検査を行うことで、こうした部分についてもしっかり確認していきます。

白内障の日帰り手術のための検査

白内障の日帰り手術のための検査白内障にはいくつか種類があり、進行程度によって治療方法が異なってきます。安全に、そして確実に白内障手術を行うために、必要な検査をご紹介します。

細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)検査

白内障の進行状況や種類を調べるための検査です。細隙灯顕微鏡を使い、高屈折力の凸レンズや隅角レンズを併用することで、眼に構造的な異変が起こっていないかを確認できます。

水晶体だけでなく、水晶体の前にあるフィルターのような役割を果たしている『隅角』という部分も詳細に観察します。隅角が狭いと、散瞳のための点眼薬を使った検査で緑内障発作を起こす可能性があります。
そのため、隅角が狭いことがこの検査でわかった場合には、事前に房水が流れる通路を作る虹彩切開術を行って緑内障発作を予防する必要があります。

OCT

網膜を調べて視力低下の原因が白内障以外の疾患で起こっていないかを検査します。OCTでは、網膜と言う神経の断面まで確認できます。
これまで表面だけしか確認できなかった検査に比べ、OCTでは網膜のむくみの程度や出血の範囲、深さなどを3D画像で詳細に観察できます。

散瞳検査

点眼薬を使用して瞳孔を開くことで、水晶体や眼底をすみずみまで詳しく調べます。

IOLマスター

眼内レンズの度数を決めるための検査です。眼の長さと角膜の形状を測って最適な度数を出していきます。

角膜内皮細胞検査

角膜内皮細胞の減少がないかを調べる検査です。これを行うことで、安全な手術が実施できます。

ドライアイ検査

手術後に症状を悪化させるリスクがあるドライアイを事前に発見し、ドライアイであった場合にはその治療を行ってから手術を受ける必要があります。

細菌培養検査

手術後には、感染予防のために点眼薬を使用します。その点眼薬選定のための検査です。

内科検診

手術が受けられる健康状態にあるかを確認します。検査内容は、血液検査、心電図検査、血圧検査です。感染症がないかについても調べます。

 

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